金属をある種の溶液中に浸漬し、表面に金属塩被膜を引き起こすことを化成処理と言います。化成処理によって着色皮膜を得ることを化成着色(または化学着色)と言い、電解による着色または発色と区別しています。
クロメート処理は、代表的な化成処理法であり、耐食性付与の後処理法として、また塗装下地用としての密着性向上に、きわめて有効な方法です。亜鉛めっき後のクロメート処理は、外観(装飾性)向上にも有効で、クロメート処理は下記のようなめっき、素材に適用されています。
・亜鉛めっきやカドミウムめっき後のクロメート
・銀めっき後のクロメート(変色防止用)
・アルミニウム上のクロメート(別称アロジン)
・マグネシウム上のクロメート
電解によるクロメート処理もあり、近年、ニッケルめっき上の電解クロメートが薄金色被膜を有するため、装飾用に注目されています。