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絞り加工の基礎知識・加工事例

投稿日時:2023/10/30 16:38


絞り加工技術とは

 

 

絞り加工とは、金属の板に圧力を加えて引き伸ばすことで容器状の金属製品を作ることができるプレス加工技術です。

素材に対して一定方向から圧力を加えて成形することで、溶接や切削加工をせずに継ぎ目のない円筒や角筒、円錐形状などの金属製品を製作できるという特徴があります。そのため、納期や価格などにおいて多くのメリットがあり、多岐に渡る産業で多く使用されている技術のひとつです。

 

絞り加工の特徴

絞り加工に使用される金型は、「パンチ」「ダイ」「ブランクホルダ」の3大要素で構成されています。まず、ダイと呼ばれる箇所に鉄やステンレス、銅などの金属板をセットし、ブランクホルダで押さえつけます。その後パンチで圧力を加え、材料を絞り込みます。パンチで圧力を加えた際に材料に歪みが生じ、フランジ及びダイの入口部にシワが生じますが、ブランクホルダで材料を押さえつけることにより変形を抑えます。しかし、しわを押さえる力が強すぎると千切れてしまい、製品に割れが発生します。しわを発生させずに割れも発生させない等、最適条件を製品形状や材質・材厚に合わせて設定することが容易ではない為、絞り加工は難易度が高く、豊富なノウハウと技術が必要とされます。絞り形状は「浅絞り」と「深絞り」の2つに大きく分けられ、「浅絞り」は絞り深さが直径よりも小さい形状のことを指し、反対に「深絞り」は絞り深さが直径より大きい形状のことを言い表します。深絞りの製品は1回の絞り加工では成形できないため、絞り加工を複数回繰り返して成形しますが、平らな板から最初に絞る加工のことを「初回絞り」、2回目以降は「再絞り」と呼びます。

初回絞りでは、しわ押さえの設定が重要となり、再絞りでは前工程の加工状態に対して直径と高さのバランスがとれた適切な絞り率を設定することが重要な要素となります。絞り率は後工程の製品の直径を前工程の製品の直径で割った値で、初回絞りでは50%程度が適当となり、ブランク直径に対して約半分の直径まで絞ることができますが、工程が進む度に加工が難しくなるため、再絞りでは絞り率を大きくする必要があります。この絞り率が小さすぎると製品に割れ等のダメージが発生し、大きすぎると金型の工程が増えてしまいます。

 

しごき加工

絞り加工品の側面部の板厚を減少させて底部より薄くする、円筒度や真円度を向上させる、表面の仕上がりを良くすることなどの必要がある場合には、しごき加工を行います。この加工法は、一度絞った製品を側壁の厚さよりクリアランスの小さい型の中へ強制的に通過させることで行われ、軽度のしごきであれば通常の絞り加工において型のクリアランスを小さくすることにより、絞りと同時に行うことができます。

 

岐阜精器工業の絞り加工技術

 

 

絞り加工はプレス加工の種類の中で最も金型の設計が難しいと言われています。金型・機械・加工条件などのバランスがうまくかみ合ってこそ、シワやひずみ・割れの無い絞り加工を実現する事が出来ます。 絞り加工は金型設計開発能力+加工経験値がモノを言います。そのため、絞り加工の金型製作及び量産において高度な専門知識と絞りに適した高精度な工作機械やプレス設備が必要となります。岐阜精器工業はプレス絞り加工に長年の経験と実績があります。弊社の得意技術『深絞り加工』には絶対的な自信を持っております。お気軽にご相談ください。

 

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高精度&高品質

岐阜精器工業では、海外調達が困難な高精度部品の量産を数多く手掛けてきました。医療機器、電子部品、車載部品等、高い品質要求にも対応してきた多くの経験と実績があります。創業50年の加工技術・経験を活かし、高精度&高品質が要求されるプレス絞り部品を加工致します。他社では対応が難しいと断られた形状のご相談、材料選定や工法転換によるコスト削減のご相談など、お客様のご要望に合わせてご提案致します。まずは、お気軽にお問い合わせください。

 

難形状部品の絞り加工・難成形素材の絞り加工はお任せください

難易度が高い複雑な形状の加工でも、豊富な金型の設計ノウハウをもとに模索し、形にするのが弊社の得意とするところです。また、長年培った技術を活かした『提案力』を武器に、お客様の製品開発をサポートさせていただいております。また、プレス加工が難しい素材の絞り加工にもチャレンジし、対応可能範囲を拡大しております。高張力鋼板や非鉄金属、マグネシウム合金まで様々な新素材に対する工法開発など、日々努力し続けております。

 

 

加工事例

 

 

     

 

 

 

岐阜精器工業の強み

 

 

 

 

プレス絞り加工技術のパイオニア

岐阜精器工業は、絞り加工のパイオニアとして、プレス加工の中でも最も高度な金型設計・生産技術が必要とされるこの工法で1970年の創業からお客様に製品を届けています。金型の設計・製作からプレス加工までの一貫生産体制を構築しており、図面通りの高精度な製品づくりと、多品種に対応する柔軟性の高い製造フローを確立しております。また、開発段階から相談ができ、試作から量産まで安心して任せられる技術力と管理体制を整えております。高精度且つ高品質なプレス絞り加工部品は、金型製作から試作及び量産まで社内一貫対応が可能な弊社にお任せください。

 

 

高品質な製品を安定的に量産

医療機器・自動車部品など品質要求が高度な量産部品を安定供給してきた実績がございます。プレス機械をはじめとする充実した加工設備や測定機器と、品質保証体系・生産管理システムによる管理体制を整えているため、高品質の量産品の生産が可能です。

 

 

安定生産を実現する充実した設備

量産加工を担うプレス機械はもちろん、金型を製造するための工作機械や三次元測定機をはじめ、測定機器も必要十分に保有しておりますので多品種大量生産に無理なく対応可能です。また、状況に応じて、各種専用機や省力化機器を随時社内で製作しております。

 

 

安定供給を実現する生産管理システム

確かな製品をお客様へお届けするために、専門のスタッフ、専門の検査設備を用いた品質管理を行っております。また、生産工程での品質・工程を管理するために生産管理システムを導入し、高品質な製品の製造・加工を行っております。

 

 

安心と満足をお届けする品質保証体制

確かな品質管理・品質保証体制を証明するものとして、国際基準であるISO9001:2000 、ISO14001の認証を取得しています。品質への高度な要求にお応えするため、ISO9001をベースに技術や製造部門と品質保証部門が密接に連携した品質マネジメントを実践しています。国際認証企画に基づき全ての社員が「お客様に満足と安心をお届けする事」「環境に配慮したものづくりに留意する事」に力を注いでおります。今後、「お客様の要求を満たしたサービスを一貫して提供し、常にお客様満足の向上を目指す企業」としての自覚を新たにし、より一層の責任の認識、品質の向上に努めてまいります。

 

 

金型設計・製作から試作・量産まで社内一貫対応

金型設計・製作から試作/量産、検査、納品まで社内一貫で対応可能な体制なので、様々なご要望に迅速に対応することができます。数多くの重要部品製造を手掛けてきた実績から、モノづくりだけでなく、プロセス監査など、高度なご要望にも社内完結で対応致します。

 

 

深絞り加工部品の試作から量産立上げまで豊富な対応実績

これまでに他社では対応困難な難易度の高い深絞り加工部品の試作や量産を数多く手掛けて参りました。
金型設計から試作を経て量産に至るまで、量産型での再現性を見据えて試作を行っております。量産の立ち上げ時の課題を事前に把握・改善することによって、試作品と量産品にはほとんど差異が生じず、製品寸法や細部形状は終始一貫性が保たれるため、量産への移行又は難易度の高い深絞り加工でも量産立上げを円滑に進めることが可能です。

 

 



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