用途が多岐に渡る、現代社会では非常に重要な元素
レアメタルは、それぞれの元素によって、耐食性、耐熱性、強磁性、超伝導などの特性を持つことから、材料の耐食性を強めたり、融点などを高めたり、強度を増加させる目的で利用されています。また、強度を増したり、錆びにくくする構造材料への添加材として、また発光ダイオードや電池、永久磁石などの電子・磁石材料として、さらには光触媒やニューガラスなどの機能性材料として用途は多岐に渡ります。レアメタルの応用分野では、自動車、航空機、デジタル家電、素材、産業機械などの様々な製品に使われており、現代社会では非常に重要な元素と言えます。
レアメタルの主な用途
レアメタルを利用している主な製品
製品 | 主な鉱種 |
次世代自動車 (EV・PHV・HV) | ネオジム、ジスプロシウム(駆動用モーターの磁石) リチウム、コバルト、ニッケル(バッテリーの正極材) |
家電4品目 (エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機) | ネオジム、ジスプロシウム(エアコンのコンプレッサーやドラム式 洗濯機のモーター内の磁石) |
PC | ネオジム、ジスプロシウム(HDDの磁石) コバルト(2次電池) |
電気・電子機器 全般 | タンタル(基板のタンタルコンデンサー) |
超硬工具 | タングステン(超硬工具、刃先交換工具) |
携帯電話 | コバルト(2次電池)、タンタル(基板のコンデンサー) |