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レアメタルについて

投稿日時:2022/03/25 14:39


レアメタルとは

レアメタルは、統一された定義がありませんが、地殻中の存在量が比較的少なかったり、採掘と精錬のコストが高いなどの理由で流通・使用量が少ない非鉄金属を指し、「存在量が稀であるか、抽出することが経済的・物理的に非常に困難な金属」を総称するものです。レアメタルは、家電産業、IT産業、自動車産業をはじめとする多くの産業で幅広く使われており、日本の産業にとって必要不可欠な金属です。

金属の種類

 

ベースメタル

 

鉄や銅、亜鉛、鉛、アルミニウムなどのように社会の中で大量に使用され、生産量が多く、様々な材料に使用されてきた金属は、一般的にベースメタルと呼ばれています。

 

貴金属

 

一般的には金、銀、白金(プラチナ)やパラジウムなどの8元素を指し、希少で耐腐食性があるのが特徴の金属です。

 

レアメタル

 

明確な定義はありませんが、「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、安定供給の確保が政策的に重要(経済産業省)」で、産業に利用されるケースが多い希少な非鉄金属を指し、構造材料へ添加して特性を向上させたり、また電子材料・磁性材料などの機能性材料などに使用されています。

 


レアメタルの種類

 

レアメタルは、プラチナなどの貴金属のような資源的に希少なものから豊富なものまで幅広く含まれ、原子番号の小さいリチウムからビスマスまで、31鉱種(レアアース17鉱種を1鉱種として数える)、元素にして47種類あります。日本では1983年より、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステンの7種類のレアメタルについては、国家備蓄が行なわれています。民間備蓄分と合わせて国内基準消費量の60日分を確保することが目標となっています。

 

リチウム
[Li]
ベリリウム
[Be]
ホウ素
[B]
[希土類]チタン
[Ti]
バナジウム
[V]
クロム
[Cr]
マンガン
[Mn]
コバルト
[Co]
ニッケル
[Ni]
ガリウム
[Ga]
ゲルマニウム
[Ge]
セレン
[Se]
ルビジウム
[Rb]
ストロンチウム
[Sr]
ジルコニウム
[Zr]
ニオブ
[Nb]
モリブデン
[Mo]
パラジウム
[Pd]
インジウム
[In]
アンチモン
[Sb]
テルル
[Te]
セシウム
[Cs]
バリウム
[Ba]
ハフニウム
[Hf]
タンタル
[Ta]
タングステン
[W]
レニウム
[Re]
白金
[Pt]
タリウム
[Tl]
ビスマス
[Bi]

 

このうち、例えばチタンなどは地中埋蔵量は多いのですが、高純度のチタンを精錬するのは非常に困難で、その技術コストが非常に高額になるため、“稀少な”金属となっています。





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